
お母さーん、今日の会社説明会で「当社では上座下座のルールはありません」って言ってたよ〜



えー、そうなんだ!常識にとらわれず効率化を重視しているのかな。



でも知っておくに越したことないよね。タクシーの上座下座はわかる?



うーん。。なんとなく・・・



社会人になったら上司とタクシーに乗る機会もあるから知っておいた方がいいよね。
運転席の後ろが偉い人が座る場所。
じゃ、説明していくわよ〜
これは、先日私の娘と交わした会話です。
最初にお伝えすると、
タクシーで偉い人が座る場所は、運転席の後ろです!
ただし、「タクシーの場合は」です。
これが社用車なら、偉い人には「助手席」に座ってもらいます。
同じ「車」でも上座下座に違いがあるのをご存知でしょうか?
社会人として「上座下座」のマナーを知っておくことは、あらゆるビジネスシーンで成功する秘訣です。
マナーを知ることで、相手への思いやりにもつながります。
社内だけでなく、タクシーやエレベーターの位置は、社会人として知っておくべきマナーです。
そこで、社会人としてこれだけは知っておきたい「お決まりの位置」を紹介します。
上座下座のビジネスマナーって、そもそもなに?


座席の順序のことを「席次」と言います。
席次の上位が「上座(かみざ)」、下位が「下座(しもざ)」と言います。
上座には役職が上または目上の人、下座には役職が下の人または一番若い人が座ります。
結婚式などの席次も、この「上座」「下座」によって決められています。
ビジネスにおいても、目上の人やお客様などをもてなすときに必要なマナーです。
自分がもてなす側または一番役職が下なのに、了承もなく上座に座っていると、常識を疑われますので注意しましょう!
上座はどっち?席次ルールのキホン


席次の考え方は、
入口から遠い方が上座
になります。
これは、ビジネスにおいても一般家庭でも同じです。
それでは、それぞれのビジネスシーンでの席次を見ていきましょう!
会議室での上座はどっち?議長席の隣が最も上座


会議室では、コの字型に机が並べられていた場合、入口から一番遠い席が議長席となり、
議長を中心に奥の方から席次が決まります。
円卓の場合は、入口から一番遠いところが議長席となり、議長席の右隣が次の席になります。
また、他社との会議で対面式に座るときは、入口より奥が来客、入口寄りが自社となり、
複数人いる場合はそれぞれの中央に一番役職が高い人が座ります。
それでは、代表的なシーンをイラストで紹介していきます。
上座はどっち? ①部屋の席次


応接室の席次
長椅子がある場合
長椅子が来客用となり、部屋の入口より遠い方から順に役職の高い人が座ります。
向かい側の一人用の椅子が自社側となり、入口の近くが末席です。
注)ここから、恐ろしく下手な手書きのイラストが続きます・・・


応接スペース
オフィスの一部が区切られた応接スペースの場合は、オフィスエリアから遠い方が上座となります。
眺めのいい窓や、絵や置物がある場合は、よく見える方が上座です。


会議室の席次
社内での会議
社内会議の場合は、議長にあたる人が上座となり、①の席になります。
次に役職の高い人が②の位置、または部屋の入口が議長の正面の場合は、議長の右隣となります。


他社との会議
他社との会議では、テーブルを挟んで部屋の入口から遠い上座側に他者、手前側に自社が並びます。
それぞれ真ん中に役職が高い人が座り、入口に近い方が末席になります。


偉い人はどこに座る?乗り心地の良さがポイント


乗り物の席次の考え方の基本は、安全さや乗り心地の良さです。
例えば、エレベーターなら入口付近より奥の方が他の人の乗り降りにじゃまされることが少ないですね。
車や列車なら、安全性が高く景観が楽しめることなどを配慮します。
それでは、乗り物の席次をイラストで紹介します。
上座はどっち? ② 乗り物の席次


エレベーターでの席次
エレベーターでは、奥が上座です。
扉から遠い方が上座、扉横で操作パネル近くが下座です。
誰も乗っていないなら、来客や上司に奥をすすめ、自分は操作パネル前に立ちます。
先に人が乗っていたら無理のない程度に、来客や上司に奥をすすめます。


エレベーターは、「先乗り、後降り」がマナーです。エレベーターが来たら自分が先に乗って、「開く」ボタンを押しておきましょう。


列車での席次
列車での席次は臨機応変に対応します。
向かい合わせの座席では、進行方向を向く方が上座になります。


車での席次
同行者が運転する場合
運転者が社内、社外問わず、上座は助手席です。ただし、目上の人の意向を最優先にします。


タクシーの場合
タクシーに乗る場合は、運転席の後ろが上座になります。
3人の場合は、役職の一番低い人は後部座席に座らず助手席に座ります(③の位置が空席になります)。


※お見苦しいイラスト、失礼いたしました・・・これで終わりです。
まとめ
あらゆるパターンの席次を紹介しました。
席次のマナーは大切ですが、状況によっては席次の通りにいかないこともあります。
その場の状況に応じて、臨機応変に対応することも必要です。
大切なのは、
来客や目上の人に対して、謙虚な姿勢でいることです。
席次のマナーを身につけて、良好な人間関係を築きましょう!



